八高2年数学ハイレベル添削No19:方針とヒント

2020.05.29 ブログ


この問題のテーマは「反転」と呼ばれるもので、有名問題である。インターネットで「反転 軌跡 数学」で検索すれば色々出てくる。数Ⅲの極座標を使っても解けるが、ここでは軌跡とベクトルの考え方で解いてみる。

(1)はP(x,y)となっているので、同一半直線上にあることからkを正の実数として

Q(kx,ky)←ベクトルの同一直線上にある条件

とおくことがポイント。あとはOP・OQ=4からkをx,yで表してQの座標に代入するとよい。

(2)は軌跡の定石通りQ(X,Y)とおいて

① X=(前問のx成分) Y=(前問のy成分)

とおいてから、OP・OQ=4という条件を使ってこの式を変形して

② x=(X,Yの式) y=(X,Yの式)

の形にし、Pの描く円の方程式に代入して整理することになる。答は原点を通らない直線になるが、計算はかなり煩雑。ある程度工夫して計算をしやすくしないと間違えてしまうだろう。

※①から②に変形するときは計算だけでもできるが、対称性を利用するとラク。①で

xとX、yとY

をそれぞれ交換すると②になる。これはPとQの位置をそっくり入れ替えても条件は何も変わらないので、自然なことである。