八高・八北高・三本木高の化学について(理系必見)①:とてつもない分量に対し、遅すぎる進度
今日は理系科目の化学について書こうと思う。
まずは現在、各高校の2年生が学校の授業で化学のどの分野を学んでいるかを書いておく。
八戸高校・八戸北高校→理論化学のコロイドまで
三本木高校 →理論化学の反応速度まで
であるが、ここまでで高校化学全体の何%が終了しているかわかる人はいるだろうか?
高校化学は大きく3つの分野に分かれている:理論・無機・有機の3つ。
このうち理論が占める割合は48%くらい(半分弱)である。つまり理論をすべて学び終えてようやく折り返し地点が見えてくる(折り返し地点には到達していない)ところなのだ。
それを考えると、各高校の進度は(自分の感覚では)次のようになる。
八戸高校・八戸北高校→33%ほど
三本木高校 →40%ほど
三本木の方が進んでいるのは、三本木では1年生から化学がはじまる一方で、八戸・八北では2年生から化学が始まるためである(物理は逆に三本木は2年生から、八戸・八北は1年生から学ぶ)。
さて、大学入試本番は来年1月の共通テストであり、今月を入れてももう11ヶ月ほどしかない。さらに今月は新型コロナの影響で休校となってしまったため、授業はあと10ヶ月ほどしかない。
つまり、最低でもあと10ヶ月でこれまで学んだ量の1.5倍から2倍の量を学習しなければならないわけだ。
さらに、高3の10月~11月は模試の範囲が全範囲になる。これに間に合わせるならば、遅くとも10月半ばまでに全範囲を終えなければならない。残された時間は長くて6.5か月となる。
残りわずか6.5か月で理論の残りと無機・有機という今までの1.5~2倍の範囲をすべて終わらせる、そんなことができるのだろうか?
一応、できるかできないかでいえば「できる」。ただし「生徒の理解度を考えなければ」である。いつ始まるかはわからないが、とんでもないスピードで授業を進め、これまでの遅れの帳尻合わせをせざるを得ない。当然、ついていけない生徒が続出することだろう。
こうなってしまう一番の原因は、高校化学の分量が「多すぎる」のである。生徒の理解を重視すると終わらない一方で、進度を重視すると生徒の理解が追いつかないというジレンマが発生してしまう。
そういうわけだから、理系の生徒は早めに化学の対策をしておくことをお勧めする。本当にとんでもない分量だからね。
以上!
さくらアカデミー
亀井 友貴