勉強と部活動の両立
皆さん、こんにちは。
さくらアカデミーの福山です。
今回は「勉強と部活動の両立」について書いていきたいと思います。
社会人になってから「どうしてあんなに部活動に必死になっていたのだろう」と考えることがあります。
仕事柄、生徒の学力面を最優先しているからかもしれないのですが、それでもやはり中高生は部活動(特にスポーツ)に熱中しすぎていると感じます。
当時の自分も部活動に熱中していたし、明確な理由なく部活動ライフをエンジョイしていました。
現在の自分が過去の自分を振り返ると、無意識的だが、スポーツをすることが自分のアイデンティティになっていたのだと思います。
要するに自分に自信を持ちたかったのです。「自分はできる感(自己効力感)」を得るために部活動をやっていました。
部活動を通して自己効力感を得られたので、部活動引退後の猛勉強や社会人になってからの仕事への向き合い方に影響しています。
ただ、これは偶然そうなったという結果論であって、意図していたわけではありません。自己効力感を得られなかった可能性だってありました。
アップル創始者のスティーブ・ジョブズの有名な演説に「点と点」という話があります。「とにかく熱中しているものをしなさい。それがいつか未来でつながる」という話ですが、高校生の皆さんはそんな悠長なことを言っていられないと思います。
間近に迫っている大学受験から目をそらしてはいけないと思います。
皆さんがせっかく膨大な時間と労力をかけて部活動をやるのだったら、せめて部活動に目的意識をもって取り組んでほしいです。
仮に目的が見い出せないならば、学業を優先させるべきです。首都圏の進学校は基本的に部活動は2年生で引退のところが多いです。
参考までに
1.大会・コンクール等で良い成績を収めるため
2.チームワーク・協調性、社会性を身に付けるため
3.体力・技術を向上させるため
4.友達と楽しく活動するため
5.自発性・主体性の養成のため
6.自信をつけるため
7.その他の目的のため
目的が見つかったら、「それはなぜ?」とさらに掘り下げてほしいです。
そして、出来ることなら勉強と結び付けてください。
例えば、「3.体力・技術を向上させる」を選んだ方は、なぜ、体力・技術を向上させる必要があるのか?を考えましょう。
その一つの答えとして、例えば、「学業おける集中力を養うため。体力と集中力は相関している」が考えられます。
これは腑に落ちる理由でないとダメです。
この掘り下げ作業をすることで、部活動が大学合格への「手段」になります。
つまり、部活動は学習効率を向上させるための集中力を鍛えること(大学合格に必要なこと)につながるということです。
「手段」にならないなら、皆さんの部活動は「取りすぎた息抜き」であり、「没頭しすぎた趣味」であり、「勉強に支障をきたす肉体作業」になってしまいます。
そうならないためにも、「勉強と部活動の両立」を見直してみるのはいかがでしょうか?