小論文が書けません。
皆さん、こんにちは。
福山です。
今回も推薦入試の生徒が避けて通れないシリーズ。
本日は「小論文の書き方」を説明します。
書き方を説明する上で問題があるとわかりやすいかと思いますので、こちらで考えていこうと思います。
問題
いじめについてあなたの考えを述べなさい。
今日はこの問題を使って説明をしていきます。
小論文はそもそも何を書くの?
小論文に苦手意識を持つ人が最初に直面する壁はこれです。
「小論文って何を書くの?」です。
“あなたの考え”と言われても~
「いじめはダメ!!」
「それ以上でもそれ以下でもなくない!?」
「もう何もないよ~」
となる方は、ぜひ今日のブログ記事を最後まで読んでください。
そもそも小論文は“解決策の提案文”です。
へっ??解決策??提案文??
もう少し具体的に言うと
“今世の中で起こっている(議論されている)社会問題についての解決策の提案文”です。
「なるほど!!いじめをなくすための提案をすればいいのね!!」
はい。そんな感じです。
字数が多くて、何から書けばいいか分からないよ!!
ここまでで「小論文=解決策の提案文」ということが分かりました。
しかし、「それだけじゃ字数埋まらないよ~」という人は焦らないでくださいね。
ここで1つ例を挙げて説明します。
今日は高校の入学式です。式が終わり自分の教室に入り、一人ずつ自己紹介をすることになりました。
同じ中学校だった友人は1人しかいません。
そして1人1分という設定があります。
こんな状況であなたはどんな自己紹介をしますか?
「え~!!1分って結構長くない!?そんなに何を話したらいいの???」
となりますよね。
そんな時、担任の先生がこんな助け舟を出してくれたらどうでしょうか。
「自己紹介は名前・出身中学校・趣味・入りたい部活・今後の意気込みの順番で話してください。」と言い黒板に話す項目を書いてくれました。
「あれっ!?それだったら、1分って結構絶妙な時間設定じゃない!?」
「むしろ、1分で話しきれるかな?」
そうなんです。制約が付くと一気に話しやすさのハードルは下がります。
書くことでも同じです。書く項目さえわかってしまえば、結構書けちゃうんです。
そこで重要なのが段落構成です。
段落構成は?
次に段落構成について説明します。
巷では5段落構成や8段落構成で書きましょうという参考書をよく目にします。
いろいろな書き方があってもいいのですが、私のおすすめは3段落構成です。
理由は、3段落構成の方がシンプルだし、生徒たちが圧倒的に書きやすそうにしているからです。
小論文に1年、2年と準備が出来るなら5段落や8段落のような難しい構成にチャレンジしてもよいですが、
大半の生徒は短期で小論文を対策しなければなりません。
だから、3段落が良いというのが私の結論です。
お待たせしました。
段落構成は以下です。
1 問題提起
2 問題分析
3 解決策
では、今回の問題で考えてみましょう。
問題
いじめについてあなたの考えを述べなさい。
1 問題提起
・他人に身体的、精神的に攻撃をする行為は暴行罪、傷害罪である。
・しかし学校現場では、そのような行為が起こっても犯罪として扱わることは極めて稀だ。
2 問題分析
・いじめ問題の多くは学校の中で処理され、一般に事件として扱われない。
・また問題の責任は学校側にあるとする風潮がある。
・そのことで、いじめを隠滅したり、いじめを認めない学校も存在する。
3 解決策
・校舎内に交番を設置し、いじめ問題には警察が介入する。
・大阪府守口市の市立さくら小学校は2018年に全国初の導入。
・さくら小学校の事例を情報発信し、全国的な取り組みにする。
このようにざっくりと箇条書きしたら、文章を起こしていきます。
書き方がわかりましたでしょうか?
この構成で結構な問題を解くことができます。
しかし、この段落構成で太刀打ちできない問題もあります。
次回はそれについて説明していきます。