共通テスト後の勉強で気を付ける3つのこと
受験生の皆さん、共通テストお疲れ様でした。
今回は、共通テスト後の勉強で気を付けることを3点お伝えしたいと思います。
1.燃え尽きない
前職時代、東京の学習塾で多くの私大志望の生徒を指導してきました。
多くの私立受験生にとって、センター試験(現共通テスト)は受験を左右するものではありません。受験の大一番はセンター試験後に控える、私大の一般入試です。
しかし、センター試験試験が終わり、集中の糸が切れ、モチベーションが低下してしまう生徒が毎年数名いました。
特に、目標の点数をクリアした生徒にその“症状”はあったように思います。
オリンピックの金メダリストが大会後に目標を失ってしまうのと似ているような気がします。
納得の得点を取れた人は、いったん全て忘れましょう。
そして、もう少し先の本番に向けて、今できる最善を尽くしましょう。
2.引きずらない
先ほどの「燃え尽きない」が共通テストで上手くいった人へのアドバイスでしたが、次は
逆に、思うような点数を取れなかった人へアドバイスしたいと思います。
国公立受験者が共通テストで目標点数に届かなかった場合、選択肢は2択です。
①私立大も含め、志望校を変更する
②2次試験で挽回する
冷静に現状を判断し①を選択した方へのアドバイス
志望校を変えた(下げた)からといって、合格が確約したわけではありません。
最後まで気を抜かず、今まで以上に勉強してください。
皆さんのライバルは、その大学の過去問研究を皆さん以上にやってきた人たちです。
勇気ある②を選択をした方へのアドバイス
ボーダーラインを超えた生徒の中には、「燃え尽きてしまい」油断しまくっている人がいます。
逆転のチャンスはまだまだあります。
最後まで、諦めないでください。
3.過去問ばかりをやらない
過去問の使用目的を見失わないように学習しましょう。
受験生によって、目的は異なると思います。
過去問の使用目的
STEP1.大学のおおまかな出題傾向を知る
STEP2.合格レベルとのギャップを調べ、学習内容を決める
STEP3.出題の癖を探す、最適な時間配分で得点を伸ばす
STEP1、STEP2の人は過去問ばかり解いていても、あまり効果はありません。
STEP3の人は過去問中心の学習を進めていきましょう。
それでは、各段階について簡単に説明していきます。
STEP1.大学のおおまかな出題傾向を知る
この段階では、初めて過去問に触れる生徒が対象です。
赤本、青本等の過去問には「出題分析と入試対策」のように、出題傾向が記載されています。
まずこの部分を熟読し、実際の問題と照らし合わせましょう。
STEP2.合格レベルとのギャップを調べ、学習内容を決める
この段階では、過去問を解き、おおよその得点を出し、自分が合格まであと何点足りないのか?等を確認しましょう。
そして、合格するために、何ができるようになればいいのかを明確にし、ピンポイントな学習をしましょう。学習後、再度過去問を解き、正しくアウトプットできているかチェックしましょう。
例えば、
国語:便覧にのっている「文学史の太字部分」を全部覚える。
数学:青チャートの「数列」の問題をすべてできるようにする。
英語:「接頭語、接尾辞」を覚える。
などのように具体的にやることを決めましょう。
何をやればいいか分からない人は、学校の先生や、塾の先生に教えてもらいましょう。
また、インプットの仕方に注意しましょう。ただ覚えるのではなく、どのように覚えたら、試験で得点できるかを意識しましょう。
STEP3.出題の癖を探す、最適な時間配分で得点を伸ばす
この段階では、過去問をもったいぶらず、どんどん解きましょう。
多く解いていく中で、大学独自の癖を探しましょう。
学校の授業で解く他大の問題、滑り止めで受ける大学の過去問などが比較対象になると思います。
癖を見抜けたら、明日からの学習に反映させましょう。
そして、次は限られた制限時間の中で、より高得点を取る時間配分を見つけましょう。
各問題で、どれくらい時間をかけているか、正解率はどうなっているかをチェックし、コスパのいい問題を確実に得点していく練習をしましょう。
また、上記2点を行ううえで、過去問の解答解説が大いに役立ちます。
正解した問題であっても、しっかり読み込み、自分の解き方をアップグレードさせましょう。
以上3点が共通テスト後の勉強で気を付けてほしいことでした。