八高・八北高・三本木高の化学について(理系必見)②:無機化学の勉強の仕方

2020.04.17 ブログ
(以前に同じタイトルの記事を書いたが、今回はその続き)


以前の記事で、高校化学の分量が多すぎて授業進度が間に合わないという内容を書いたが、それに対する各高校の対応が分かれているので書いておく。

八北・三本木は今のところ変化はなく、前に書いた通りどこかのタイミング(例年通りなら夏休み後)で授業のスピードがとんでもないことになるだろう。変わったのは八戸高校である。

八戸高校では今年、理論・無機・有機のうち無機を授業では扱わず、「プリントを渡すから自分でやっておいてくれ」ということにするそうだ。そして理論・有機は授業で扱い、しっかり学習させるとのこと。

確かに理論・無機・有機のうち、一番独学がしやすい(と思われている)のは無機である。なぜなら暗記が中心(と思われている)であり、説明しなくても丸暗記で対応できてしまうところが多い。しかし、無機を勉強する上で注意しないといけないことがある。

例えば、無機の最初の方で次の内容を学習する。

F2、Cl2は常温で気体
Br2は常温で液体
I2は常温で固体として存在する

こうした事実は覚えないといけないのだが、ポイントは理由付けができるかどうかである。

化学基礎で分子間力について習うが、この分子間力は分子量に比例し、周期表の下に行くほど強くなる。だからF→Cl→Br→Iの順で固体に近づいていくわけだ。

このように理由付けをしながら覚えていかないとキリがない。それくらい無機は覚えることが膨大なのである。

もちろん、イオンの色など本当に丸暗記しないといけないこともあるのだが、無機では理由付けできるところとできないところが混ざっているわけ。そして、初めて学習する生徒にとって、独学でそれを見極めるのは困難である。

学校のプリントにその辺りが詳しく説明されているならいいのだが、そうでないなら参考書で調べるとか、先生に聞きにいくとか自分で補完をしないといけない。いずれにせよ、初めて無機を学習するときは「なぜそうなるのか理解できるのか?それとも丸暗記しないといけないのか?」という視点を持って学習を進めていくべきである。

以上!

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