大学入試の二次試験で大切なこと

2020.03.15 ブログ

今日のテーマはタイトルの通りだが、その前に入試問題における基本・応用・発展問題の割合について説明したい。

いわゆる「標準レベル」の試験(マーク模試やセンター試験など)というのは、大体次のように構成されている。

①基本問題→60%程度
②応用問題→30%程度
③発展問題(難問)→10%程度

①は点数を取ってもらうための問題であり、②が成績上位生の差をつけるための問題、③は満点つぶしのための問題である。③については問題を出す側も、「これを解ける生徒はほとんどいないだろうな・・・」と思って出している。「捨て問」と呼ばれる問題だ。

こうした試験では、上位の生徒は当然60%以上の点数を取るし、下位の生徒は基本ができないので50%未満の点数となるので、平均を考えると得点率は大体60%前後になる。


ところが、国立大の2次試験などの倍率の高い試験になると、この割合が大きく変化し、次のようになる。


①基本問題→30%程度
②応用問題→60%程度
③発展問題(難問)→10%程度

①と②の割合が逆転しているのがわかるだろう。なぜこうなるかというと、上に述べた標準レベルの試験は「学力を測る」ことが目的なのに対し、倍率の高い試験では「落とすこと」が目的になるからである。倍率が上がり競争が激しくなると、基本問題が多いと差がつかず、選抜試験にならなくなってしまう。


このような「落とすための試験」で実行しないといけないことは2つある。

1. ①の基本問題を絶対に落とさないこと
2. そのために、各問題の難易度を素早く見抜き、解く順番を考えること。

こうした試験では、皆ができるところを落としては絶対にいけない。ここで落としてしまうと、②や③の皆ができない難しい問題で取り返さないといけなくなり、一気に苦しくなってしまう。そうなら<span style="font-size: 12pt;">ないために、簡単な問題は時間に余裕のあるはじめの方で片付ける必要があるわけだ。その後は易しい応用問題から順番に解いていく。</span><span style="font-size: 12pt;">もちろん、簡単かどうか問題文に書いてあるわけがないので、自分の頭でその場で判断しないといけない。</span>

まとめると、問題の難易度と自分のミスを素早く見抜く眼が必要になる。
言うのは簡単だが、その域に達するにはかなりの努力が必要であり、短期間で身につくものではない。

特に、自分のミスを自分で見つけるのは本当に難しいから、普段からそういう力をつけるために、答えを見る前に自分の計算などを自分でチェックする習慣をつけた方がいいと思う。「絶対に合ってる」と思っていても間違えるのが、人間というものだからね。


以上!

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