センター試験の社会選択を迷っている生徒さんに読んでほしい!!

2019.07.13 ブログ

皆さん、こんにちは。
本日はセンター試験の社会選択について書いていきたいと思います。

ここで触れておきたい大前提があります。

それは、「時間のかかる英語や数学の対策が最優先」ということです。

そのため、社会は<勉強した時間>に対する<期待できる得点>を考慮する必要があります。

要は「コストパフォーマンス」が大事ってことです。(下図参考)

そのことを頭に入れ、以下の中から自分がどのパターンに当てはまるか考えてください。


①旧帝大学や東大、京大など科目選択に制限がある大学を受験する

②科目選択に制限がない、かつ社会に充てられる勉強時間が少ない

③英数国がすでに仕上がっており、社会や理科で高得点を取りたい



それでは順にみていきましょう。

①旧帝大学や東大、京大など科目選択に制限がある大学を受験する

上記のような大学では、「世界史B」「日本史B」「地理B」「倫理・政治経済」の4科目の中から、文型なら2科目、理系なら1科目を選択する必要があります。

文型の方
Q.では、これらの4つの科目から何を選んだら良いのでしょうか?

A.それは、2次試験で社会を使うかどうかによります。

いくつか例をみていきましょう。

例①2次試験が「英語」「数学」「国語」の3科目だという方
(東北大学、北海道大学、名古屋大学、九州大学等)
→2次試験の科目が仕上がっているなら、「世界史B」や「日本史B」や「倫理・政治経済」にも時間をかけ、高得点を目指しましょう。地理は高得点を取るのが比較的難しい科目です。

ただ、高得点が必要ないなら、比較的仕上りが速い「地理B」を選択することも選択肢のひとつです。(下図参考)


例②2次試験でも社会を使う方
(大阪大学、京都大学、一橋大学、東京大学)
→東京大学は2次試験でも社会が2つ必要となりますが、他の3大学は1つです。

したがって、センター試験の選択科目は「世界史B」と「日本史B」の組み合わせ以外が好ましいでしょう。

理系の方
理系の方は4つの科目から「地理B」もしくは「倫理・政治経済」を選ぶ方が多いのではないでしょうか。

この2科目は他の「世界史B」や「日本史B」と比べ、暗記量が少ないのが特徴です。

理系の皆さんは、社会よりも英語、数学、理科の方がはるかに重要なため、「世界史B」や「日本史B」をセンター試験で選択することはあまりお勧めしません。

ただ、「世界史B」や「日本史B」が得点源だという方は除きます。


②科目選択に制限がない、かつ社会に充てられる勉強時間が少ない

ここでは迷わず「倫理」か「現代社会」を選択してください。

理由は、この2つの科目は暗記する量が非常に少ないです。

その暗記量は「世界史B」や「日本史B」と比べて1/4~1/3です。

また、他の科目の知識と被ることが多いからです。

例えば、
「倫理」の中国思想の単元は「世界史B」の諸子百家の単元
、「世界史B」や「日本史B」の近現代の単元と「現代社会」の国際社会
の単元などです。

③英数国がすでに仕上がっており、社会や理科で高得点を取りたい

こちらは①でも触れましたが、「世界史B」「日本史B」「倫理・政治経済」「倫理」は比較的高得点が狙いやすいです。


東北・北海道の国公立大学
「現代社会」や「倫理」を選択できない大学・できる大学


「現代社会」や「倫理」を選択できない大学
・北海道大学 全学部
・旭川医科大学 医学部 医学科
・秋田大学 医学部 医学科
・東北大学 全学部
・山形大学 医学部 医学科
・福島県立医科大学 医学部

「現代社会」や「倫理」を選択できる大学
上記の6大学以外の学部学科では「現代社会」や「倫理」を選択することができます。

特筆すべきなのは、以下の2つは医学部医学科では珍しくセンター試験で、「現代社会」や「倫理」を選択することができます。

・札幌医科大学 医学部
・弘前大学 医学部 医学科

そもそも社会がセンター選択科目にない大学
・公立千歳科学技術大学
・公立はこだて未来大学
・名寄市立大学
・山形県立米沢栄養大学