無機化学の勉強の仕方

2021.04.28 お知らせ

今年の八戸高校3年の化学は、理論化学の次に有機をやり、最後に無機をやるそうである。

通常は理論→無機→有機の順番で、模擬試験の範囲もこれに準じて広がっていくので、八戸高校の生徒たちは

無機化学を独学で進め、模試に臨まなければいけない。そこで今日は無機化学を勉強する上での注意点を伝えておく。



理論・無機・有機のうち、一番独学がしやすい(と思われている)のは無機である。なぜなら暗記が中心(と思われている)であり、説明しなくても丸暗記で対応できてしまうところが多い。しかし、無機を勉強する上で注意しないといけないことがある。

例えば、無機の最初の方で次の内容を学習する。

F2、Cl2は常温で気体
Br2は常温で液体
I2は常温で固体として存在する

こうした事実は覚えないといけないのだが、ポイントは理由付けができるかどうかである。

化学基礎で分子間力(ファンデルワールス力)について習うが、この分子間力は分子量に比例し、周期表の下に行くほど強くなる。だからF→Cl→Br→Iの順で固体に近づいていくわけだ。

このように理由付けをしながら覚えていかないとキリがない。それくらい無機は覚えることが膨大なのである。

もちろん、イオンの色など本当に丸暗記しないといけないこともあるのだが、無機では理由付けできるところとできないところが混ざっているわけ。そして、初めて学習する生徒にとって、独学でそれを見極めるのは困難である。

学校のプリントにその辺りが詳しく説明されているならいいのだが、そうでないなら参考書で調べるとか、先生に聞きにいくとか自分で補完をしないといけない。いずれにせよ、初めて無機を学習するときは「なぜそうなるのか理解できるのか?それとも丸暗記しないといけないのか?」という視点を持って学習を進めていくべきである。

以上!

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