効率よい『暗記』について

2020.03.21 ブログ

先日、化学には理論・無機・有機があると書いたが、苦手な人が多い分野はどれかわかるだろうか?

詳しくない人のために、まずは各分野の紹介からしておこう。
大雑把にいって、理論はその名の通り数学や物理に近く、公式を覚えるだけではダメで、ある程度考えなければいけない。無機は理論と違い基本的には暗記が中心で、むしろ雰囲気は生物に近い。そして有機はその中間という感じである。

 

最近は「無機が苦手」という生徒がかなり増えている。
そうした生徒に『ただ覚えるだけじゃない?』と聞くと、『それができないんですよ~』という答えが返ってくる。どうやら、『単純暗記』を苦手とする生徒が増えているようだ。

 

何かを覚えていくときに有効な方法は、『語呂合わせ』と『関連付け』の二つ。いい語呂合わせが見つかればいいのだが、そうそう都合よく語呂合わせが見つかるとは限らない。そのときに力を発揮するのが『関連付け』という方法で、何でもいいからとにかく自分がなじみのある知識とつなげて覚えていくというものだ。

 

例えば、無機では『鉄の精錬』というテーマがあり、初めは鉄鉱石だったものを還元して『銑鉄(せんてつ)』にして、さらに不純物を取り除いて『鋼(こう)』という丈夫な鉄へと変えていくというものだ。

 

自分はゲームのドラゴンクエストが好きで、その中で『鉄のよろい』と『鋼のよろい』が出てくるのだが、『鋼のよろい』の方が防御力は高く、値段も高い(読み方は違って「はがねのよろい」と読む)。

 

そうして関連付けた方が記憶は長持ちして忘れにくくなるけれど、関連付けないとすぐに忘れてしまう。記憶力がかなり高い人なら、関連付けしなくても覚えられるのだろうけど。もちろんこれは化学だけでなく英語など、ほぼすべての教科に通じることだけどね。

 

もし暗記が苦手で悩んでいるのなら、自分の知っている何かとつなげられないか?と考えてみるといいと思う。

 

以上!

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